Google Gemini(ジェミニ)とチャットGPTに終戦記念日について聞いてみた。

「太平洋戦争の終戦記念日は、何日でしょうか?」

私たち日本人は、全員、8月15日だと答えますが、外国は違います。

私は74歳の老人ですが、この事実を知ったのは最近です。

米国をはじめとする海外では、9月2日が終戦の日とされています。
これは、1945年9月2日に、東京湾で停泊中の戦艦ミズーリ船上で、日本が正式に降伏文書に署名した日だからです。

当事国が、日本とアメリカだけなら、この日付の違いも、大きな問題にはなりませんが、8月9日、ソ連(ロシア)の参戦で、事情が大きく異なります。

当時日本は、同盟国であるドイツから、日ソ不可侵条約を破棄して、ソ連を攻撃してほしいと、強く要請されましたが、断り続けていました。

なのに、ドイツが敗れた後、ソ連は、日ソ不可侵条約を一方的に破棄して、満州、朝鮮、樺太北方領土に侵攻してきました。

ソ連の目的は、満州、朝鮮、樺太と東日本の占領です。
ドイツ、朝鮮、ベトナムと同じ状態を、日本にも作ろうとしました。

そのため、8月15日、日本がポツダム宣言を受諾して、武装解除に向かった後も、ソ連は攻撃を続けました。

この違法な攻撃に対し、占守(しゅむしゅ)島など、一部の日本軍が抵抗を続け、辛うじて、北海道を含む東日本占領は、まぬかれています。

まったく報じられませんが、占守島防衛隊の戦いがなければ、北海道は占領されていただろうし、東日本の一部もそうなり、日本も分断国家となっていたでしょう。

その一方、満州、朝鮮、樺太北方領土にいて、降伏した日本兵は、シベリアに575千人が不法に抑留され、55千人が死亡しています。

このようなソ連の攻撃を正当化するものが、9月2日終戦説となります。

日本人は、戦争に負けたら、潔く武器を捨て、降伏するのが当然と考えますが、そう考えるのは、世界で日本だけでしょう。

そこで、Google Gemini(ジェミニ)とチャットGPTに「太平洋戦争の終戦記念日は、何日でしょうか?」と、聞いてみました。

チャットGPTは、8月15日とするだけの回答ですが、Google Gemini(ジェミニ)は、9月2日にも言及しています。

ただ、ソ連参戦、シベリヤ抑留などの問題には触れていません。
そこまで、Google Gemini(ジェミニ)などAIに要求するのも、まだ無理なのでしょう。

私は、昭和25(1950)年に生まれ、戦後教育を最初から受けてきました。

そのころ、学校で教えられた事柄は、今も、正しい歴史とされていますが、大きく偏向していると知ったのも最近です。

私は、百田尚樹氏著の「今こそ韓国に謝ろう」や「日本国紀」で、それを知りましたが、皆さんにも、ご一読をお勧めします。